いつも新年の抱負にしているのが、「人の名前と顔を覚えること」。毎年掲げているものの毎年挫折する。それくらい自分は人の名前と顔を覚えるのが苦手だ。そんな自分が20人近くの顔も名前も似ている生徒を相手に授業をするのだから、もうパニック寸前だ。しかも授業のたびに生徒は座る席を変えている。名前が分からないから生徒を当てることもできないし、ずっと自分だけ授業中しゃべっている状態になってしまっている。もっと一人一人に向き合いたいのに。「大丈夫。そのうち覚えるようになりますよ」と職員の先生に言われたが、どうも自分においてはそれが当てはまる気がしない。他の先生はみんな忙しそうで話しかけられる雰囲気じゃないし、当然サポートの先生もいない。自分で考えて何とかするしかない。...
先日、初めてマッチング日本語授業をやりました。Aさん、どんな人なんだろう。男性？女性？媒介語必要？私の英語ヤバいけど…。日本語レベルもどれくらいか分からないので、持っているありったけの教材と参考になりそうなネットのサイトを開きまくって、臨戦態勢に備えた。開始時刻の3分前、Aさんが入室してきた。わ～、来た来た！！すでにシャツは緊張で汗だくで…。「あー、こんにちは、Aさん。はじめまして。yoshiです。よろしくお願いします」「あ、はい、わたしは、Aです。よ、よろしくおねがいします」男性だ。Aさん、口調が硬い（私もだけど）。そうだよな…考えたら、Aさんだって緊張しているよな。「はい、よろしくおねがいします。Aさん、お国は？」「おくに…？」すかさず私のつたない...
日本語サポーターとして登録している機関から日本語レッスン（ボランティア）依頼の連絡が来た。「4月〇日×時で、Aさんとマッチングしましたので、授業の5日前までにミーティングのリンクを送ってください」今年度から導入したという、マッチング日本語教室。面白そうな取り組みなので、参加すべく私の空いている日時を事務局に連絡していたら、さっそくマッチングしたようだ。マッチング日本語授業には、以下のようなルールがある。・Zoom使用・授業時間は40分・お互いのメールアドレスは交換しない・マッチングのキャンセルや時間の変更などの相談は事務局に連絡すること　などなるほどね～。そしてマッチングしたAさんの情報だけど、知っているのは、・名前　Aさん（性別・国籍不明）・目的　日...
「今年度から、前半はe-ラーニング形式で勉強していただきます」2019年、つまりコロナで大騒ぎする1年前、日本語教師を目指すべく、日本語教師養成講座420時間の受講を申し込んだ。ゆっくり自宅で好きな時間に好きな恰好で勉強できるのは良かったけど、やっぱり1人で勉強するのは味気ない気がした。せっかくの講座なのに、他に誰がクラスメイトなのか分からないなんて...。やっぱり対面で授業の空気を肌で感じながら受講したかった。何とか前半のe-ラーニングを終えて、これから後半の対面授業＆模擬授業に入ろうとした矢先、コロナの波が押し寄せてきた。「対面での授業を予定していましたが、コロナ感染拡大防止のため、当面の間、Zoomでのオンライン授業に変更します」まじかよ、という...