「また行くの?あんたは、あの人とどれだけの関係なの?」
母に突っ込まれた。
そうだよね(笑)
正直言うと、Y君とは「親友」と言うほどでもないと思う。
もっと言えば、仲のいい「他人」なのかもしれない。
お互いのこと、考え方、全てを知っているわけではない。
でも沖縄で、仙台で、会うたびに、今やりたいこと、大変な事、不満に思っていること、言いたいことを時間の許す限りたくさん話した。
あまり干渉されず、でも構ってほしい。わがままな距離感がお互いマッチしたのだと思う。
だから30年以上続いたんだろう。
そしてこの冬もY君に会いに行った。
私が一方的に話すだけだったけど。
「いつでもいらしてくださいね。こうやってあの子のお話を一緒にしていただけるだけで嬉しいんです」
そう言って、Y君のご家族は私が行く居場所を作ってくれた(お言葉に甘えるのも私自身ちょっと気が引けてきているが)。
毎年冬になると、寒い所に行きたくなる。
雪、温泉、食べ物・・沖縄と違ったものに触れたくなる。
ちょっとだけ、普段のしがらみから解放されたくなる。
他にもいる古くからの友人、顔なじみになった理容室、行きつけになったレストラン。
そしてY君の家。
一人になりたいと思いつつ、気が向けば誰かと接することのできる街。
仙台が、私にとってわがままな距離感でいられる場所なんだと思う。
沖縄に帰る前に、いつものようにレストラン「HACHI」へ行って、ナポリタンを注文した。
と、ここでなぜか急に気分が悪くなった。
結局、せっかくのナポリタンを多く残してしまい、スタッフの方に平謝りして店を出た。
何だかんだ言いながら一人旅を満喫している私に、Y君が懲らしめを施したのかもしれない。
失礼しました。
でもまた来るね。
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