「どうですか、ばね指の状態は」
整形外科の先生がたずねました。
「湿布で少し痛みが和らいだ感じはありますが、夜中に無意識に手を握ってしまうと元に戻す時痛くて・・」
「そうですか。。それじゃ夜に手を握らないようにスプリントを作ってもらいましょう」
「スプリント?」
スプリントとは、ギブスみたいな装具のことで、熱を加えると柔らかくなり冷えると固まるスプリント材をいうものを加工して作るものだそうです。
完全に固定するギブスと違って着脱も簡単、日常生活の自由度も高いです。
リハビリ室に案内されると、早速スタッフの方がスプリント材を準備して待っていてくださいました。
「こちらの上に手を置いてください」
そう言って、私の手形を取ってスプリント材を医療用はさみで切っていきました。
スプリント材の淵などを熱して丸みをつけ、指や手の形になじませます。
マジックテープで作った装着バンドを取り付けたらひとまずできあがり。
何か、手作り感満載。。
「つけた感じどうですか?どこか痛かったりきつく感じたりしませんか」
そう言って、何度も着脱を繰り返しては形を調整してくれます。
私だけのために小一時間も付き合ってくれて申し訳ない気持ちになりました。
そうしているうちに、ついに両手のスプリントができあがりました。
両方装着してもらうと、手のスリッパみたいに見えます。
オーダーメイドで仕立ててくれて感謝感謝です。
それはそうと・・
「これ、どうやって一人で両方装着するんですか?」
「あっ、えーっと、そうですね・・」
コントみたいな状況になってしまいました。
こんなに頑張ってくれたのに困らせると申し訳ないので、装着バンドの位置を調整してもらい、あとは自力で何とかすると伝えて帰ってきました。
早速装着して寝る準備。
まぁ、自分で両方装着することはできましたが、そうするともう何もできないことが判明。。
電気も消せないし毛布も動かせない・・。
ということで、隔日で片方ずつ装着することにしました。
あれだけ頑張ってくれたんだから、いい方向に回復するといいなぁ。
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