コロナ禍でデビューしました

「今年度から、前半はe-ラーニング形式で勉強していただきます」

2019年、つまりコロナで大騒ぎする1年前、日本語教師を目指すべく、日本語教師養成講座420時間の受講を申し込んだ。

ゆっくり自宅で好きな時間に好きな恰好で勉強できるのは良かったけど、やっぱり1人で勉強するのは味気ない気がした。せっかくの講座なのに、他に誰がクラスメイトなのか分からないなんて...。やっぱり対面で授業の空気を肌で感じながら受講したかった。

何とか前半のe-ラーニングを終えて、これから後半の対面授業&模擬授業に入ろうとした矢先、コロナの波が押し寄せてきた。

「対面での授業を予定していましたが、コロナ感染拡大防止のため、当面の間、Zoomでのオンライン授業に変更します」

まじかよ、という思いが半分、やっぱりなという思いが半分だった。

確かにすでに、当時働いていた職場でも慌ててテレワーク&オンライン形式でのイベントを取り入れるため、SkypeやらWebexやらいろんなオンラインミーティングの使い方について悪戦苦闘していたのだ。

養成講座の先生方も突然の新スタイル導入に大わらわだった。何せ今までは普通に対面授業だったのだから。

そんな中、ある先生が授業のスクリーン越しに話した。

「いろいろな事が重なって、結果皆さんは、講座を始めてからほとんどオンラインでの受講になってしまいました。でも覚えておいてください。これから教育の場は大きな転換期を迎えます。オンラインを使った授業方式がもっと取り入れられてくるでしょう。そういう意味では教師経歴何十年の私たちも皆さんと同じスタートラインにいます」

2020年11月、まだコロナの真っただ中、私は養成講座を修了し、ボランティアだけど初めて日本語教師として授業を行った。Zoomでのオンラインレッスンだった。

混乱の世の中でのデビューだったけど(今でも続いているけど)、週に10本近くがオンライン授業となった今でも、操作にさほど苦労せずに取り組めているのは、ある意味タイミングが良かったのかもしれない。


Japanese lessons / my name is nema

Japanese online lessons & Clarinet ensemble にほんご レッスン と クラリネット アンサンブル の ゆる~い せいかつ in Okinawa