明示的訂正と暗示的訂正/繁体中文(Traditional Chinese)

友人である台湾人のEさんはN1を取得していて日本語が達者だ。メッセージのやり取りでも私の拙い中国語に対してしっかり修正をしてくれる。

私「你還好嗎?(元気ですか)」、Eさん「最近好嗎と言った方がいいと思います。你還好嗎って、相手が良くないときに使います」

Eさん「你接種疫苗了嗎?沖縄是不是比東京慢?(ワクチン接種しましたか?沖縄は東京より遅いですか?」、私「也許有點慢(少し遅いかもしれない)」、Eさん「也許比較慢,這樣說比較自然(也許比較慢と言った方がより自然です)」こんな感じ。

正直、間違えるのをためらう日本人気質そのものの私は、発話するたびに毎回指摘をくらうと、「次、間違えずに話をするにはどう言えばいいんだろう」などと、発話を一瞬躊躇してしまう。

それでもEさんは友達だから遠慮はないし(回りくどい日本人の体質じゃないからストレートに言うのが当たり前という考えかもしれない)、時間をかけずに的確に中国語を勉強できるから、もちろん私もちゃんと間違いを修正してくれるEさんに感謝している。普通の友達は意味が通じていれば間違いを指摘しないもんね。後々そっちの方が怖い。

Eさんの教え方は明示的訂正だ。これに対し、「昨日の映画はどうでしたか」「おもしろいでした」「あ,そうですか。おもしろかったですか」と、さりげなく修正して、発話者に間違いを気づかせるのが暗示的訂正である。言い間違いを怖がる日本人に対しては、もしかすると暗示的訂正が合う人の方が多いかもしれない。

間違いがあったらすぐにきっちり訂正してほしいと考える人には明示的訂正が、間違ってもいいからどんどん話す練習をさせた方がいいと思う人には暗示的訂正が合っていると思う。相手の求める学習方法を見極めながら、どっちの手法で訂正してフィードバックさせるかというのは、教える方の腕の見せ所かもしれない。


Japanese lessons / my name is nema

Japanese online lessons & Clarinet ensemble にほんご レッスン と クラリネット アンサンブル の ゆる~い せいかつ in Okinawa