「とうきょう」の練習

日本人だとついつい当たり前と思っていて、注意を忘れることが多い。

その日は、初めてひらがなを勉強する学習者に、ひらがなを読む宿題を伝えるところだった。

「このひらがな(単語10個くらい)を、これ(テキストのひらがな表)から探して発音してください。宿題です(ゼスチャー&英語で)」

次の週。

「できましたか?」

「2つ探せませんでした(以下、英語交じりで)」と学習者は言って、「とうきょう」と「ざっし」の2つの言葉を指した。

「え、あるじゃないですか。『と』はここに、『う』はここでしょ、『き』はここに…」

「『き』がない」

え?

あ~、そうだった、しまった…。

テキストのひらがな表は教科書体なのに、宿題の単語をゴシック体で渡してしまってたんだ。

ひらがなを「記号」としか見えていないから、字体が変わると「き」や「ざ」などが同じ文字に見えないんだ。

こういうとこが新米教師なんだよな~。もっと細かい所に気を配らないと。

「すいませんでした。『き』は『ki』です。『Tokyo』のことです」

「ト・ウ・キ・ヨ・ウ?」

「えっと、『ウ』ですけど、『o』といいます。『tookyoo』です」

「東京」知らないのかな・・・いや、私の教え方が「Tokyo」に結び付かないのか(汗)

「とうきょう」の勉強はもうしばらく続いた。

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