カフェで韓国語のレッスンを終わって外に出ると、太陽が照らす中で雨が降っていた。
「こんな天気のこと、日本では何と言いますか?」韓国語の先生がたずねてきた。
「まぁ・・・狐の嫁入り、とかですかね」
「そうなんですね!韓国語でも、『狐雨』(여우비:ヨウピ)と言って、狐を使います。面白いですね!」
へぇ、そうなんだ。
ネットで少し調べてみると、韓国で言う「狐雨」の語源は日本から伝わってきたらしい。
実は、私にとって「狐の嫁入り」という言葉は、自分が大きくなってから知った単語だ。後になって沖縄に入ってきた言葉じゃないかと思う。
私の理解が正しければ、昔から沖縄で使われていた言葉は、「太陽雨」だ。
その後、偶然にも、台湾の友達から似たような質問をされた。
「天気のいい日に降る雨のこと、中国で何て言うか知ってる?」
「さぁ・・・沖縄では太陽雨とか言ってるけど」
「そうなんだ!中国語と同じなんだね!(中国読みは、tai4 yang2 yu3)」
へぇ、そうなんだ。
こういう言葉一つ取っても、本土とか北の方は韓国と関係があるし、沖縄とか南の方は中国からの影響があるんだ。言葉も文化と同様に、伝来のルートや変化を見てみるともっと興味深いことが分かるんだろうな。
ちなみに「狐の嫁入り」の件、もっとも、韓国は韓国で、『虎の婿入り』(호랑이가 장가간다:ホランイガ ヂャンガカンダ)と、特有の言い方があるらしい。狐の嫁入りに虎の婿入りですかぁ。
この言葉、深掘りしたらいろいろ面白そうだけど、これはまた別の機会に調べるとして・・・(^^)
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