午前中は台湾人のSさんのオフィスを訪ねてのレッスン。男同士、年齢も近いこともあって結構話も合う。そしてなぜか話題がよく食べ物の話になる。
「先生は料理しますか」
「いいえ、全くできません。「チン」だけです。あ、「チン」分かりますか?」
「はい、微波爐(wei2bo1lu2 ウェイボール―)ですね」
「あ、はい。日本語で電子レンジです。Sさんは料理しますか」
「はい。簡単な料理だけ」
「へぇー、すごいですね!」
「あ、先生、今から作る。簡単な料理。先生もできます」
そう言って、席を立つとそそくさとキッチンらしき所に入っていった。
え、あ、へ?
何も返事を返せないうちに、ジャージャーと何か炒める音がしてきた。
ボーっとしていること10分、Sさんが丼椀を持ってきた。
「これ、台湾の焼きそば。よく作ります。台湾の味です」
「え、私だけ?Sさんは」
「私は後で友達と約束があります。先生、食べてください」
へぇー、美味しそう。見た目は日本で作る焼きそばと同じだ。せっかく作ってくれたので、いただくか…。でも一人だけ食べるってのも何だかだし、やっぱりレッスンに来たので…、
「じゃ、食べている間にこの問題やってください」
などと、教える人がメシ食っている間に料理作った人を勉強させるという、鬼のような仕打ちをしてしまった(苦笑)
味も普段食べている焼きそばとよく似ている。強いて言えば、唐辛子が効いて少しピリ辛になっているくらいかな。これが台湾の味かぁ。日本人にも合う味付けだ。
「先生、できました」「あ、もう少し待って」
見た目以上に量が多くて、かなり腹いっぱいになった。
「おいしいですか」「はい、おいしかったです」「よかった。簡単だから先生も作ってください」「あ、はい・・」
美味しかったけど、自分で作ることはないかな・・またSさんに作ってもらおうっと(笑)
それにしても、私と同じ世代で、仕事もして料理もできて、これだけ日本語も話せるってすごいなぁ。私もせめて日本語を教えることだけはもっとうまくならないと。
ごちそうさまでした。
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