「先生、今日レッスン終わってからちょっと時間ありますか」
中国の子供たちに教えていた時、お母さんが話しかけてきました。
「あ、少しだけなら・・」
「一緒に餃子を作りませんか」
ん?
「你好」
そう言って部屋に入ってきたのは、子供たちのおばあちゃん。
今日は家族パーティーでもするのかな。それとも何かのイベントだろうか。
「先生、俺が教えるから、やろ」と、中学生K君。
じゃ、せっかくの機会なので・・。
キッチンに案内されると、2つのボウルに入った大量の餃子の餡。それと、小さなお団子状の生地がたくさん。
おー、中国では餃子の皮から自分たちで作っていくんですね。
麺棒で平たく伸ばして丸くしたら、餡を適量取って皮に入れ、真ん中からくっつけて、そこから両端に向かってひだを作り半月状にしていきます。
「おー、先生!上手ですね!」
餃子作りって、一応子供の時にやったことがあるけど‥え、50年ぶり!?
K君は花の形やラビオリみたいな形など、いろいろな形状を作っていました。
途中からおばあちゃんが参加しましたが、さすがは達人。早いわ綺麗だわ・・みるみるうちにトレイが餃子の山になっていきます。
率先して頑張っているK君に何気に聞いてみた。
「ところで今日は何か行事があるの?」
「おばあちゃんがもうすぐ国に帰るんです」
そっか。。。
ちなみに中国では餃子は水餃子が主流。出来上がったものを、新鮮なうちにみんなにおすそ分けするんだとか。
茹で上がるまで待てませんかと言われたけど、運悪く次の予定が控えていたのでここで失礼しました。食べたかった~!
みんなでワイワイしながらの餃子作りは本当に楽しかったです。
美味しいだけでなく、絆を深める大事な料理なんだなと実感しました。
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